鉱山(炭砿は対象外)を舞台にした小説などを記しておく。
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松田解子 『乳を売る/朝の霧』(講談社文芸文庫、23013年):著者は1905年秋田県荒川鉱山に出生。1910~20年代の鉱山が舞台。秋田県大仙市の大盛館に松田解子文学記念室が設けられている。
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夏目漱石 『坑夫』(岩波文庫、2014年):1908年より新聞連載。舞台は足尾銅山。漱石自身は足尾の地を踏んでいない。
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高橋勤 『鉱山はかげろうの如く』(岩手日報社、1991年):鉱山での実生活をもとにした物語。舞台は硫黄鉱山である松尾鉱山。
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宮嶋資夫『宮嶋資夫著作集 第1巻』(慶友社、1983年):全5編、初出は1916~1926年。
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渡邊十千郎『鉱山物語』(新光社、1924年):小説ではない。学術的な視点で物語のように鉱山を語る。国立国会図書館デジタルコレクションで入手可。
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佐藤たけを『句集 鉱山神 やまがみ』(本阿弥書店、2012年)。小説ではなく句集。迂闊にも句集とは知らずに購入した。二つの句を載せておく。「鉱山神(やまがみ)にまづは供へて今年酒」「山眠る流れ鉱夫の墓いくつ」。著者は菱刈鉱山金鉱床発見に大きな貢献をした。
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