2016年11月14日月曜日

農中茂徳 『三池炭鉱 宮原社宅の少年』

鉱山に関するブログが続かなくなった。強く興味を持っているのだが如何せん最近はまったくこのテーマに触れるようなことはしていない。
それで、鉱(砿)山に関するものは読書を含めてこちらに記そうと思い、先ずはもう一つのブログの方に書いた本のことをこっちに移転した。最初に載せたときの日付は変えていない。

<農中茂徳 『三池炭鉱 宮原社宅の少年』(石風社、2016年)>:朝日新聞に文芸評論家・斎藤美奈子の評価が載っていた。炭鉱・社宅の二つの言葉に惹かれ、時代的には著者が3才年上で自分と重なる。炭鉱が鉱山であれば尚良しであるがそれはしようがない。すぐに読みたくなるが、朝日新聞に載っていたせいであろう、アマゾンもヨドバシも楽天ブックスも、他のネット書店でも在庫がない。増刷を待って購入し読んでみた。しかし、期待が大きければ落胆の度合いも大きいとの箴言を味わうこととなった。(大学時代も描かれるが)少年の頃の思い出を淡淡と記しているだけで、「三池炭鉱宮原坑跡は昨年、ユネスコ世界文化遺産のひとつに登録された。そのすぐ側にあった暮らしがいまはない。クラッとするような感覚に襲われる」という斎藤美奈子の「クラッとする感覚」は皆無である。かつての炭鉱社宅での生活史としての価値はあるであろうが、自分にとってはつまらない深味のない記録本であった。

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