2022年8月17日水曜日

青木葉鉱山、坑夫取立免状 (2) 再開-ここまでの経緯とこれから

 「青木葉鉱山、坑夫取立免状 (1)」を載せたのが昨年2021年の523日、この史料を軸として「友子」の概要を自分なりにまとめようとし、資(史)料に当たりメモもとっていた。しかし、取立免状の構成に沿ってメモを整理し文章化することをサボリ続けた。

その後1年の間、前半は資料を読むこととメモの作成に集中し、後半に入ってからはサボリモードに入り、鉱山から離れて、すなわち気持ちの上では離山し、身近の関心事に気持ちを向けてしまった。出身高校の校歌をもじって言えば「難きを忍ばず易に就いた」ということとなろう。ともあれ、そのふらついてしまう浮気心に鞭打って、やっと日常生活の一部を再び鉱山に向けることとした。それが今年の梅雨入りの頃。従って以下の文章は6月から書き始めたものである。

以下、現在考えていることは、まずは青木葉鉱山の概要をまとめ、次に「坑夫取立免状」の内容に入る前に「坑夫」と「友子」について記述し、その後に本題の「坑夫取立免状」の内容に沿って確認したことなどを書き進めることとする。
学問的には真新しいことは何もない。青木葉鉱山の坑夫取立免状をトリガーにして友子の概要を自分なりに整理しようとしているに過ぎない。そもそも現在商業的に採掘稼行している金属鉱山は菱刈鉱山のみであり、同じく炭砿も一企業しか存在しない-それも山ではなく海底下だが-。手掘りや鑿岩機などで採鉱する鉱山はもはや死語になっているとも思っている。このような状況下、拙いながらも学習リポートを自らに提出するようにまとめておきたい。

構成としては最初に青木葉鉱山の概要-位置・開抗から閉山-をまとめておく。次に坑夫と友子について記述する。ここまでを前置き-いわば予備知識-として述べ、その後に青木葉鉱山の坑夫取立免状に書かれていることに沿って知り得たことを書きすすめる。

尚、私(筆者)は鉱山(金属鉱山)・砿山(非金属鉱山)・炭砿を使い分けることを原則としている-石油や採石は対象外-。しかし、本ブログ「青木葉鉱山、坑夫取立免状」においては特に断りがないかぎりそれらに共通する内容も多い。例えば「坑夫」と記すとそこには鉱山や砿山・炭砿での坑夫を含み、特に金属鉱山のみを意識しているわけではない。現に、近世では「鉱山」は金属鉱山を指し、近代に入ってからそこに炭砿や砿山が含まれるようになり、現在、「鉱山」を言葉にすると金属鉱山も非金属鉱山も採石も炭砿もすべて括られてイメージされることが一般的である。

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