<佐藤孝編 『日立鉱山山神社物語』(日本鉱業、1981年)>:日鉱記念館を訪れた際に購入したもの。大鉱山の山神社-幾つかの読み方があるが、個人的には”さんじんじゃ”と呼称している-は大きくて立派で、祭礼も盛大であった。日立鉱山では1969(昭和44)年まで山中友子にの「自坑夫渡坑夫連合取立式」がおこなわれており、日立独自の歴史を感じる。
<高田宏 『われ山に帰る』(岩波/同時代ライブラリー、1990/初刊1982年)>:友子に関連する箇所を読み直そうと、『足尾に生きたひとびと』(村上安正、随想舎、1990年)に目を通していたら表題の本に関するする記載があり、タイトルにも惹かれて古本を購入(10円の価格で送料が3百数十円)。小山清勝を描く「伝記文学の傑作」らしいが、内容には関心も興味も出てこなかった。途中から流し読み、最後には駈け足となって終わりとする。書名の「やまに帰る」の山は「鉱山(やま)」ではない。解説は山口昌男。